EGRバルブなどの清掃について書きたいと思います。

ハイブリッド車には特に起きやすいので、下記のような症状を感じたらご相談ください。

  • マフラーから悪臭がする(硫黄臭)
  • アクセルを踏み込んだ時息継ぎをするような感じがする
  • エンジン振動が大きくなった
  • エンストしそうになった
  • エンジンチェックランプが点灯した
  • 朝一などエンジンが冷えているとき「ガタガタ」異音がする
  • 燃費が悪くなった

部品の交換はしなくても清掃すれば改善されるものなので清掃をされることをお勧めします。

EGRバルブとは

EGRバルブとは、排気ガスの一部を吸気系に再循環、再燃焼させる環境装置の一つですが、当然排気ガスだけではなく排気ガスに含まれるカーボンなどの微粒子も一緒に戻ってきます。
その微粒子がEGRバルブやインマニの内部、インジェクターに蓄積し、人間の動脈硬化と同じように狭窄を起こしてしまいます。
これにより吸気経路が狭まり、空気が正常に吸えなくなったエンジンは、パワーダウンや燃費悪化、アイドリングの不安定化など、様々な不調を起こしてしまいます。

不具合の原因

カーボン等の汚れの蓄積でバルブの動きが悪くなることが不具合の原因とされています。

不具合が起きるとエンジンに異常な振動が発生し、場合によっては警告灯が点灯します。
大きな異音がなくてもエンジンが始動した際に数秒間ガタガタと音がすることや、走行中にEVからエンジンに切り替わるタイミングでの振動もEGRバルブの不具合が影響していることがあります。l

 

作業について

今回は30プリウスの作業例を紹介します。
このプリウスは10万キロ走行していました。

作業箇所はEGR バルブ、その先の配管、スロットルバルブ、インテークマニホールド、インジェクターを清掃します。

清掃する部品の取り外し

まずはEGRを取り外していきます。

次にスロットルボディーを取り外します

次にインテークマニホールドを取り外します。

最後にインジェクターを取り外します。

各部清掃をしていきます。

EGR

EGR清掃後

EGRパイプ

EGRパイプ清掃後

スロットルボディー

インテークマニホールド

インジェクター

かなり汚れがありカーボンなどの付着があり詰まっていました。
できる限りきれいに清掃し復元していきます。

最後に各部が汚れているエンジンの状態でエンジンコンピューターが学習し補正していたので学習値を初期化します。

学習値が初期化できたら試乗し再学習させて作業完了です。

今回のプリウスのオーナーさんは後日来店いただき、
「燃費がよくなってアクセルワークがスムーズになり、エンジン音が静かになりました。硫黄の匂いもなくなりました。」
と、大変喜んでいただきました。

 

作業工賃

金額(プリウス作業例)

EGRのみ清掃16,500円(税込み)
EGRとインジェクター清掃22,000円(税込み)
EGRとインジェクター・
インテークマニホールド清掃
33,000円(税込み)