ピットワンタイヤーズでは足回り交換の際に1G締め直し作業をしています。

1G 締め直しとは

車高調整などでラバーブッシュに生じたねじれを解放し、車全体にかかるゆがみを一度リセットする作業のことを1G締め直しと言います。

地球上の重力のことを1Gと言います。
重力があるので、タイヤが地面に付いて止まっているクルマのサスペンションは、常にある程度縮んだ状態にあります。
一方、足回りの作業を行うときには、リフトアップするためサスペンションが伸びきった状態になります。そのまま作業を行い、各部を締め付けたあとに地面に降ろすと、サスペンションが縮みますからアーム類等可動部のラバーブッシュはねじれた状態になります。このまま走行すれば、アーム類がスムーズに動かず、サスペンション自体がその役目を十分に果たせなくなることがあります。

こうした足回りに起因する違和感を取り除くための作業が「1G締め直し」です。足回りを交換した後は、タイヤが路面に接地している1Gの重力がかかっている状態でブッシュを固定しているボルトナットを緩め、ブッシュのテンションが解放された状態で締め直すことでブッシュのニュートラル位置を今現在の車高用に補正する作業が必要です。これにより走行時にもサスペンションがしなやかに動くようになります。

1G締めを行わないでアライメント調整をしても

1G締め直しをしないとどうなるか?

ラバーブッシュにずっと負荷を掛け続けることになるので、いつも一方向に捻られた状態になり、劣化(破損)が早まります。